このレンズは開放での描写がいまひとつといったところだが、この時だけはバックの山裾をきれいにぼかすためにあえて開放にした。 ちょっと長めの望遠で近距離の被写体を撮ると、このクラスのレンズでもわりと絵をきれいにつくってくれる。 速度の遅いフィルムを使えばもっといいものが出来たかもしれない。 最近のメガピクセルのデジタルカメラは描写力がもの凄いけれど、だからと言ってそれがいい絵を作ってくれるかというと、それはまた別の話。 Hexanonのレンズは、多少の例外はあるとは思うものの、しっとりとした、どちらかというとやさしい質感を表現するのに優秀なレンズだと良く聞く。 この時もNikonあたりのかっちりした像を結ぶレンズとはちがって自然でありながらそれでいてソフトな質感を表現してくれたと思う。 Hexanonのレンズはこんなところでまだ多くのファンを持っていると聞きました。なるほど。
Caption in Japanese
Lens: Konica Hexanon AR 200mm F4 Specs: F4, 1/30, PL filter Film: Kodak Royal Gold 400 (RC) Date: September 30, 1990 Place: Jasper, Alberta, Canada