Photo No. 26


晩秋の小田代が原での唐松林。この日は天気もよく、色づいた唐松の葉が秋の日をうけ黄色に輝いているよう。 この景色も、当分の間は見納め...と別れを告げにきたようなものが、結局はその後15年近く足を運ばねないままになってしまった。 標高の高いところの樹木の黄葉にはどこか凛とした風格がある。冬の風雪と高地の厳しさにたえて、生き残ってきたからかも知れない。

絞り開放ということもあって、ちょっと細部がつぶれてしまった。 細かい枝葉の部分の解像度と、やはり赤系の色彩部分が多いような情景はこのレンズの苦手なよう。 FUJIのベルビアというポジフイルムは優秀なフィルムでしたが、 フィルムの高いコントラストが却ってこのレンズの弱点を拾ってしまいました。 風がさらさらと吹き抜けていくようなドライな描写はあまりHexanonの望遠系のレンズには向かないのかもしれません。 どのレンズにも得意、不得意はあるわけで、はやくこのレンズを使いこなせるようになりたいものです。

Lens:Konica Hexanon AR 200mm F4
Specs: F4, 1/60
Film: FujiChrome Velvia 50 (RVP)
Date:October 21, 1993
Place: Tochigi Pref. / JAPAN

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