北米大陸の最高峰、マッキンリー。 この山の全容を見晴らすことができる確率はほぼ4日に一回と言われている。 この日は幸運にもその一日に恵まれた。 標高6千メートル以上の高度まで一気に立ち上がる孤高の様はまさに圧巻だった。 頂上付近で激しく吹き流される雪の様子から、北極圏に近いこの山での気象の荒さがよくわかる。 以前この山で遭難し、いまなおこの地に眠る植村氏のことが想い出される。 なぜ山に登るのかと問われて、「そこに山があるからだ」とよく聞く言葉にある。 これほどまでの圧巻の弧峰を前に、なぜ彼らがそんな答えを返したのか、 なんとなくわかるような気がした。
Caption in Japanese
Lens: Konica Hexanon AR 200mm F4 Specs: F4, 1/60 Film: Kodak Royal GOLD 25 (RZ) Date: August 19, 1994 Place: Eielson Vistor's Center / McKinley Nat'l Park, Alaska, USA