Photo No. 3


その昔、この鉄道はフラッグストップと呼ばれていたことがあったと地元の人から聞いた。 なんでも、駅などなくて、手を上げるとそこに列車が止まってくれたことに由来してそう呼ばれたのだそうだ。 そういえば、遥かむかし、まだ中学生の頃か、そんな名前で呼ばれる列車があると、どこかで聞いたことがあったことを思い出した。 そして今日その鉄道に、ここで出会った。今日の午後、この列車は氷河を望む峠を越えて山向こうのウィティアという港町に向かう。 乗客はもちろん、彼(彼女)らの車も列車の後方に積載されている。峠を越える道がないからだ。 ウィティアに到着した乗客たちはその後フェリーでそれぞれの目的地に向かう。しばらくたって、氷河をめぐる湖の散策に行った。 その時偶然にも、先ほど別れたこの列車が、ひとり峠を登っていく姿が遠くに見えた。

他のページでこのレンズの弱いところをたらたらとたくさん書いてしまったが、 こういうしっとりとした風景はこのレンズがとても得意とするところだと思う。 だれかがHexanonのレンズは少し曇りがちの日の人物撮影で、絶妙な描写をするって言っていたが、確かにそうですね。 このレンズは青、緑系の冷ための色の色彩を、暖かく、ソフトに、それでいてしっとり描写すると言ったら言い過ぎでしょうか。 写っているのはアラスカ鉄道の黄色の機関車とその背景だけ、だけどこの一枚はこのレンズの性格を見事に捉えていると思う(写真的には いまひとつ面白味にはかけますが)。

Caption in Japanese

Lens: Konica Hexanon AR 200mm F4
Specs: F8, 1/30
Film: Kodak Ektar 25 (CH)
Date: August 20, 1994
Place: Portage, Alaska, United States