70年代末のあたりから80年代初頭にかけてかつてパンケーキレンズというデザインが流行したことがあった。
その名のとおり、2センチあたりという極端に薄い鏡胴を持ちながら、明るさでF2を割る標準レンズとしてのスペックを兼ね備えた、そんなレンズたちだった。
現代のデジタル世代では新設計のズームにその後取って代わられることになるわけだが、大きさといい、その明るさといい、その「取って代わる」という言葉が
全く不適当なほどに、かつてのパンケーキレンズたちは取り回しの良さは抜群だった。
スナップを撮りに街に繰り出せばその軽快さは他のなにものにもかえられないものがありながら、流行という言葉が語るように
今に続かなかったのが残念でならない。
Lens: Konica Hexanon AR 40mm F1.8
Specs: F8, 1/30, PL filter
Film: Kodak Ektar 100 (CX)
Date: August 14, 2010
Place: Toronto, Ontario, CANADA