少し広めの画角をもつ標準レンズを使って、青い空を背景に立ち上がる塔をフィルムに収めた。
こんなに良く晴れた日はそう言えばちょっと久しぶり。
絞り開放ではあまりしゃきっとしないレンズだけど、絞っていくとかなり異なる表情を見せる。
絞ったほうが良い描写をするとわかっていても、敢えて開放にした時にちょっと崩れた描写が思いもかけず味わいのある一枚になる例外がある、
どちらかといえば玄人に受けるレンズだと思う。
こんな癖のあるレンズを標準レンズに設定した設計者の遊びこころというか度胸の良さに乾杯(聞くところによると女性の設計者だそうです)!
FS-1やFC-1にはセットとして販売されたものだから、数は結構出ていたはず。大勢居たであろうこのレンズのユーザーの幾人ほどがこのレンズのそんな素顔を知っていたのだろうか。
Lens: Hexanon AR 40mm, F1.8
Specs: F16, 1/8, PL filter
Film: Kodak Ektar 100 (CX)
Date: September 5, 2010
Place: St. Louis, Missouri, United States