このレンズを小絞りで晴天下で撮るとどんな描写になるのか、興味がありつつもなかなかその機会に恵まれなかった。 そうこうするうちに、自宅近くの花屋さんの店先にならべてあった花が目にとまった。

その日は晴天。日差しもとても強かった。
シャッター速度を手持ちの最後の安全圏になる1/60秒まで徐々に落とし、指示に出る絞り値を見るとF11と出ている。 このレンズはF16までなので、一段手前のF11は悪くない。確か、そんなことを考えながら撮っていた。

ここまで絞ると、背景が流れる傾向のあるこのレンズでもさすがにきりっと締まって見える。
被写体までの距離は60cmくらいだったはずだから、画面の隅はすこしぼけているけれど、画面中央あたりの 花の花びらあたりはとてもシャープで結構いい感じに出ている。ステレオカメラを使って撮っていたら、 きっと、手を伸ばせば花に触れそうなものが出来たんじゃないだろうか。

Lens: Konica Hexanon AR 50mm F1.7
Specs: F11, 1/60, PL filter
Film: Kodak Ektar 100 (CX)
Date: June 20, 2011
Place: Edwardsville, Illinois, USA