Photo No. 018


ここ数年、このあたりで特に春と秋で写真を撮るようになって気がついたことがある。

春も秋も年ごとに違っていて、まったく同じ年はもちろんなかった。
それでも、どちらかと言えば、春より秋の方がその年その年の違いが大きかったように思う。

秋とちがって、毎年の春の季節の違いは、はじまる時期だったり、樹木がつけている花の時期の長さだったりするけれど、おしなべて似た光景を毎年目にすることができた。
だから、開花時期と合うように自分のスケージュールさえ調整できれば、思いのほか容易に、思っていた風景に会うことができたように思う。

そんな春の景色とは異なり、秋のそれは、その年その年で様子がまったくちがう。
色づいた木々を前に、思わず立ちつくしてしまう、そんな秋をここで最後に目にしたのはもうすでに6年も前になってしまったことに気がつく。

年を重ねるにつけ、人の時間はこんな風にして過ぎていくのが速くなっていくのだろうか。

Lens: Konica Hexanon AR 40mm F1.8
Specs: F8, 1/125, PL filter
Film: Kodak Ektar 100 (CX)
Date: October 24, 2012
Place: Edwardsville (SIUE Campus), Illinois, USA