Photo No. 003


ある秋の一日。この日は強い風のせいで空気がとても澄んでいた。

何の木だったろうか。 レンズの向こうの黄色く色づいた秋の葉が眩しく輝いていた。

一時期は広角や望遠ばかり使っていた時期があったけど、最近はどうしたことか標準系のレンズに手を出すことが多い。

どの標準レンズも小さくコンパクトで明るいし、それに何よりこのクラスのレンズはメーカー各社のエース級の設計者が手掛けることが多いことからか、 廉価でも性能が良いものがほとんどだ。ちょっと工夫しなければ良いものが撮れないというところからレンズに撮らされているのでなくて、「自分の意志と腕で撮っています」と 実感させられる。そんなところが最近楽しくなって来ている。

誰かが言っていた、標準に始まり、標準に終わる。それってこういうことを言うのだろうか。

ちなみに、このレンズは自分が手にした最初のヘキサノンだった。

Lens: Konica Hexanon AR 40mm F1.8
Specs: F8, 1/15, PL filter
Film: FujiColor REALA (CS)
Date: November 1, 2009
Place: Edwardsville, Illinois, USA