雲中のシカゴ摩天楼。
この日は展望台にあがる前、切符売場のおばさんに「今日は上にあがっても何も見えないかもしれないけど、
それでもいい?」と念をおされてしまった。
展望台にあがってすぐは忠告どおりあたり一面雲の中。それでもしばらくすると次第に
雲も晴れてきた。時折雲の隙間から覗くシカゴの街並みは幻想的だった。
最近は周囲に高いビルが増えてきて、以前ほどの驚きはなくなってしまったけれど、
やっぱりミシガン通りというシカゴ一番の目抜き通りに立つここからの眺め抜きにこの街は語れない -
そんな気分にさせてくれる景色がそこにはあった。
70年代中頃に設計されたこのレンズは立体感ある描写をしながら、それでいて
いかにもクラシックな独特な味のある描写をする。ほんのわずかに色温度が下がった色調と被写体の角が落ちたような描写。
見えすぎゆえにどこか硬調な最近のレンズでは逆に出そうと思っても出せない描写。
Lens: Konica Hexanon AR 50mm F1.7
Specs: F2.8, 1/30
Film: Kodak Ektar 100 (CX)
Date: May 12, 2010
Place: John Hancock Tower, N. Michigan Ave., Chicago, Illinois, United States