Photo No. 007


窓、窓、窓。一面に広がる窓の海。
眺めているだけで目眩がしてきたのを今でも覚えている。

そこから見えているだけでもいったい何枚の窓が見えていたのだろうか。
あまりの数の多さに、これだけの部屋のいくつが実際に使われているのだろうか。そもそも最初からそんなに必要だったのだろうか、と余計な心配をしてしまう。

広角レンズの歪曲収差のテストショットにもってこいのような設計者泣かせの風景だった。
普段は収差が目に留まることもなかった優秀なレンズでも、写真中央に樽形の収差がやはり確認できる。
こんな風景では樽形の収差を寧ろ楽しむべき。

Lens: Konica Hexanon AR 24mm F2.8
Specs: F8, 1/30, UV filter
Film: Kodak Ektar 100 (CX)
Date: July 4, 2010
Place: Chicago, Illinois, United States